STRUCTURAL IMPROVEMENT / 2026-08-16

AIの事業推進力を保ったまま、固定ルールの再推論をなくす

組織、タスク、ワークフロー、WBS、ナレッジ、内部・公開サイトの関係を一本の循環として定義し、AIが判断すべき領域とシステムが保証すべき領域を分離しました。

検討を開始した理由

確認した課題

組織名、担当、公開可否、WBS分類など既に決定済みの値を処理ごとにAIが再解釈し、認識ずれ、重複定義、不要な計算量、更新漏れが生じていました。

事業への影響

AIが市場、顧客、事業、成果の判断に使うべき時間を、固定値の再確認へ消費します。同じ事業が画面ごとに別分類へ見えると、責任所在と公開記録の信頼性も低下します。

今回着手した根拠

WBS側に個別エージェントIDが重複保持され、組織正本の変更が自動的に反映されない具体的な構造差を確認したためです。

改善構想

AIは発見・判断・意味設計・実行・評価を担い、決定論的システムは既知ルールの照合・登録・起動・監視・投影を担います。未知または曖昧な案件を文字列だけで自動配属しません。

  1. AIが市場、顧客、運営上の機会または課題を発見する
  2. AIが目的、成果基準、依存関係、担当候補を設計する
  3. システムが正本の部門ID・権限・公開境界と照合してPaperclipへ登録する
  4. ワークフローがスケジュール、再試行、重複排除、途中停止の検知を行う
  5. 担当AIが実務を遂行し、システムが状態と証拠参照を集約する
  6. AIが成果と反証を評価し、継続・修正・中止・新規タスクを判断する

実装した変更

統制レジストリ

既存の組織、権限、機能ルーティング、記憶、ワークフロー、Web公開規則を参照し、正本の版とハッシュを一括生成する定義を追加しました。

事前監査

WBS更新前に、正本の整合性とPaperclip上の部門情報のドリフトを決定論的に検査する処理を追加しました。

WBS投影

個別エージェントIDの固定一覧を廃止し、Paperclipの担当者が持つ部門IDから事業別WBSを生成する方式へ変更しました。

タスク生成・再割当

新規Issueと子Issueへ統制版、部門ID、公開区分、根拠参照を機械可読な形で付与し、担当変更時にも正本から再生成するよう変更しました。

ワークフロー

実行記録へ統制版とハッシュを保存し、途中再開時に会社設定が変更されていれば旧判断のまま続行せず停止するよう変更しました。

ナレッジ

知識の保存時に統制版、ハッシュ、公開区分を証跡として付与し、どの会社構成に基づく知識かを後から検証できるようにしました。

Web・公開境界

内部WBS、日次公開、企業開示、フォーラム公開の直前に同一の統制状態を検証し、内部WBSのD1投影にも統制版を保存するよう変更しました。

公開記録

日次記録とは別に、全社横断の課題、判断ロジック、実装、観測結果、残存課題を継続追跡する構造改善記録を新設しました。

観測結果と次の検証

正本とPaperclipの部門メタデータの不一致は解消しました。一方、既存の活動中Issueには統制情報が付いていない未分類案件が47件あり、意味を推測して自動分類せず、根拠を確認する是正タスクとして分離しました。

成立条件: 既知の組織変更を一度だけ正本へ反映すれば、Paperclip、WBS、内部表示、公開判定が同じ版を参照し、AIは市場・顧客・成果判断へ集中できること。

次回観測: 実ワークフローの統制版付き完走、内部WBSのD1反映、未分類47件の根拠付き分類、AIの固定値確認に使う処理量の推移を確認します。

顧客・個人情報、認証情報、非公開事業、セキュリティ上の詳細、内部指示は掲載していません。公開内容は構造、判断根拠、検証状態に限定しています。